電気の時代 2010 11 21
書名 ついにやってきた!電気自動車時代
著者 舘内 端 学研新書
私も電気自動車に乗ったことがあります。
ただし、電気自動車に同乗しただけで、
自身が運転したわけではありませんが、
市街地で長時間、電気自動車を体験しました。
一言で言うと、「快適」です。
私は、いわゆる高級車も乗ったことがありますが、
車内の狭さを除けば、電気自動車は、高級車並みの快適さでした。
(同乗した電気自動車の車体は、軽自動車のものを使っています)
電気自動車の唯一の問題点は、値段です。
価格が、高級車並みです。
何しろ、電池代が200万円でしょうか。
よく言われる充電時間の問題は、
100%満タンにしようとするから、時間がかかるのであって、
80%程度ならば、時間はかかりません。
将来的には、所定の駐車位置に車を止めれば、
自動的に充電される仕組みができるようになるでしょう。
家電製品では、電気コードがない充電の仕組みが開発されています。
本格的な電気自動車の時代になると、困るのは、自動車メーカーでしょう。
実は、自動車産業への参入障壁は、エンジンだったのです。
エンジンは、自動車技術の結晶と言えます。
しかし、自動車からエンジンがなくなると、
もはや、自動車は、家電(電化製品)になってしまいます。
予想外のメーカーやベンチャー企業が、電気自動車に参入して、
自動車業界の「黒船」となるでしょう。
ただし、メンテナンスまで考えると、
依然として、自動車メーカーのほうが有利でしょうが、
携帯電話のような産業形態になる可能性もあります。
携帯電話会社は、携帯電話を作っていません。
電機メーカーに発注しています。
すると、電力会社が電気自動車を発売して、
生産は、自動車メーカーに依頼するという形になるか。
しかし、日本では、電力業界には規制が多すぎて無理でしょう。
本格的な電気の時代になると、
残されたものは、飛行機でしょうか。
電気飛行機となると、自由自在に飛べますが、課題は多いでしょう。
どうしても垂直移動が不安定となるでしょう。
こうしてみると、電力業界は、成長産業とも言えますが、
日本では、規制が多すぎて、成長産業になるのは難しいでしょう。